ドンキホーテ前の攻防～連続ストリートナンパノック２日目～

「俺の戦いは 至弱より始まり そして すべての敵を崩して やがて至強をも倒すに至る」

曹操孟徳

『蒼天航路』より

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結局、朝起きても腰は痛かった。

ただ、風呂に入って温まったら、かなりよくなった。やはり、昨日の寒さが原因だったのかもしれない。

昨日の結果には落ち込んでしまった。

これから６日間、ノックをやり抜くことに意味はあるのだろうか？

とんでもない馬鹿げたことをやろうとしているのではないか？

一度決めたことを疑いだす始末だ。

とにかくやるしかない。結果については、やった後に振り返ればよい。

そう奮い立たせるしかなかった。

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20：00　結局、新宿に到着したのは、この時間であった。

いや、もう少し早く来ることもできたはずだ。

気分が乗らなかったため、仕度が遅くなってしまった結果、こんな時間になってしまったのだ。

どうしょうもない。

今日は雨は降っていなかったが、依然として気温は低く、肌寒く感じた。

雨が降っていないだけマシだ。

腰の痛みは弱まってきた。言い訳できる要素はなくなった。

１人目：OL。ドンキ前の交差点で声掛け。シカト。私が硬すぎた。

その後、好きなタイプのギャルが遠くに見えた。急いで駆け寄ったが、直前で別の男に声を掛けられてしまった。今日は昨日と違って、ナンパしている人がとても多い。昨日はほとんどいなかったのに。

２人目：OL。会話。まずまずの声掛けとトーク。これから女子会とのことで、放流。ブーメランを放つことをすっかり忘れてた。

３人目：OL。シカト。

このように書くと、次々に声をかけていたかのようであるが、実際には、この時点で２１時になってしまった。１時間で３人だけである。少なくとも、３０声掛けは必要なので、２０時から２４時までの４時間とすると、１時間あたり７．５人に声をかけなくてはならない。

このときは、特に気落ちしていた訳ではないので、少し選びすぎだったのかもしれない。あるいは、ターゲットを発見する力が未熟なのかもしれない。また、初動が遅いので、他のナンパ師に取られてしまうことも原因の一つである。

内容はともかく、数を稼ごうと思った。

21：00

４人目：ドンキ前を早歩きで通り過ぎたギャル。シカト。ビビッて自信のない敬語でしゃべってしまった。

５人目：OL　頷くのみ。

６人目：学生　頷くのみ。

突然、目の前を、凄い勢いで走って逃げているギャルがいて、その子に密着して同じスピードで追いかけるナンパ師が通りすぎた。あそこまで逃げているのに追う意味はあるのだろうか。相手との距離も横に張り付いて威圧するかのようで、かなり近づいていた。あれは流石に迷惑行為ではないだろうか。

７人目：学生　会話（とメモにあるが、記憶なし）

８人目：OL　シカト

９人目：フリーター　頷くのみ。ただ、声掛けは悪くなかった。

１０人目：フリーター　頷くのみ。その後、他の男が声をかけて、オープンしているようだった。粘りが足りなかったか？と思ったら、その男も放流されていた。

22：00

一応、１時間で７人に声をかけることができた。

ただ、少し疲れてしまった。また、寒さも増してきた。

コンビニに入って、酒でも飲もうかと思ったが、あまりにも寒かったので、ホットのお茶を選択した。体が少し温まった。

ところが、その後、１時間地蔵してしまった。

今、手元のメモを見返して驚愕している。２２時から２３時までの記録が何もない。１時間声をかけていなかったようだ。

この時間帯は、ドンキホーテ前は、なぜかターゲットが全然いなかった。団体か外国人の人が多く、１人で歩いているような子はほとんどいなかった。一方で、ナンパ師の数はかなり多かったように思われる。

確か、この時間帯に、タイプの子がいて、行こうとした瞬間に他のナンパ師に取られてしまったことが何回もあった。ドンキホーテ前は激戦だ。そして、可愛い子は更に激戦だ。

声掛けができないと、徐々にテンションが下がってしまう。

23：00

１１人目：ギャル、シカト

１２人目：学生、シカト

とメモにあるが、どちらも記憶にない。すっかり戦意を喪失してしまったようである。

２４時になってしまったため、切り上げて帰宅。

これが現実だ。

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【２日目結果】

◇定量

活動時間　20：00－24：00（４時間）

１２声掛け

２会話

０即

◇内訳

シカト１０件（８３．３％）

会話　２件（１６．６％）

◇属性内訳

ギャル　２件（１６．３％）

学生・フリーター　５件（４１．６％）　

OL　５件（４１．６％）

バンギャ　０（０％）

【振り返りと明日への対策】

 ・声掛け数が絶対的に少ない。

１日目と同様であるが、一時的に改善できた時間帯もあったが、やはり少ない。判断力を鍛える必要がある。ただ、声掛けに対する抵抗が徐々に緩和されてきたことは良い傾向だ。イヤホンをしている子に声をかけることに、昔は抵抗があったが、いけるようになった。

・競争回避の戦略も

今日は、ほぼドンキホーテ前の交差点で声掛けをしたが、ここはナンパの激戦区であり、時間帯によってはあまりターゲットがいないこともあった。その結果が、声掛け数の低下に繋がったものと考えられる。場合によっては、違う場所で声をかけることも必要である。

・もう少し粘る必要がある

ストリートでは、互いに何もない状態から始まるので、会話をするための信頼関係を築くまでに時間がかかってしまうものと考えられる。私は、ナンパにおいても、女の子に出来るだけ迷惑にならないことを心掛けているので、嫌な素振りを見せると、すぐに放流してしまうが、やや放流のタイミングが早いのではないかと感じた。明日は、あと一歩粘ってみようと思う。

明日は結果をだす。