目的の喪失~連続ストリートナンパノック4日目~
I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
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4日目の朝は、どしゃぶりの雨であった。
せっかく、調子が上がってきたところで、また試練が訪れるのか・・・
いや、今まで雨の日にストリートナンパをしたことがなかったから、それを体験できるチャンスだ。
そう思うしかないと考えた。
ところが、夕方くらいから雨はやみ始めた。
結局、その後、雨は降らず、気温も比較的暖かかった。
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20:30 新宿
今日は仕事が長引いてしまった。体がもの凄く重く、ナンパに出かけるのをとても躊躇したが、なんとか体を持って行った。
夕食を食べていなかったが、時間がもったいなかったので、すぐに始めることにした。
1人目:フリーター、シカト。周囲の人目を気にせず行けたのは良かったが、自分が硬かった。
今日は歌舞伎町の奥まで入ってみたが、人はあまりいなかった。雨のせいだろうか。
asapenさんが行ったであろうゲームセンターにも入ってみたが、男ばかりであった。
ドンキホーテ前は、この時間はナンパ師もほとんどいなかった。
昨日の渋谷と違って、ターゲットも少なかった。
21:00
ドンキホーテ前は人があまりいなかったので(外国人の観光客はやたら多く、ごった返していた。)、新宿駅東南口の方に行ってみた。
2人目:フリーター、シカト。嫌な顔をされた。そもそも、声掛けが硬い。
即という結果のためにはどうすればよいか。ターゲットを絞る必要があるのではないか。
例えば、いわゆる「風の民」やホスト目当ての子が、一番結果がでやすいのではないだろうか(後者のタイプの子は、モリマンディさんの講習の2回目のときに、一応、家に持ち帰った経験がある。)。逆に、OLは結果が出しにくいのではないか。
ただ、そういう属性の子がどこにいるのかは定かではなかった。
腹が減ってきたので、食事をとり、声掛けを再開させた。
3人目:フリーター、シカト。
こんな雑な声かけではダメだ。もっと丁寧にやらないと。ここでようやく、私はいわゆる間接法の方が得意であったことを思い出した。相手をよく観察して、感じる違和感を指摘すると、話の内容自体はつまらなくても、不思議とオープンが上手くいく。私はこれが得意だったはずだ。ここから、オープン率がアップした。
なお、この方法の弊害は、いくら観察しても瞬時にオープナーが思いつかないときに、声をかけられず地蔵に陥ってしまう点である。この点を考慮し、思いつかなくてもダメ元で声掛けをするよう心掛けた。
4人目:学生。「カーテンみたいなスカートだね」でオープンし、会話するも、予定があるとのことで放流。
5人目:ギャル。「今日は黒で全身統一?」でオープンし、笑ってくれて会話。しかし、帰るとのことで放流。焦って、その他に用意してあったセリフがいえなかった。ギャルは苦手だ。
6人目:ギャル。イヤホンを取ってくれなかった。
22:00
7人目:学生、「バック大きいね」でオープンし、会話するも、バイトで疲れたから帰るとのこと。
8人目:ギャル、声かけた瞬間に電話で話はじめたため、放流。
9人目:学生、「顔赤いね。飲んできたんでしょ?」でオープンし、会話。待ち合わせとのこと。
10人目:フリーター(風の民?)、シカト。
この子は、髪の毛が紫であったが、そこは指摘しなかった。今までの経験上、あまりにも目立つ特徴を指摘することは、他の男が既にやっているため、やるべきではない。PUAは常に例外でなければならない。
しかし、その他にオープナーが思いつかず、単に「こんばんわ」だけになってしまった。そんなことなら、最初から指摘しておけば良かった。今思えば、「お姉さん、不思議な雰囲気だね」が適切だったかもしれない。
11人目:フリーター、シカト。オープナーの選択をミスった。先ほどと同様、「今日は全身黒で統一するスタイル?」を使ったが、黒ではない部分も結構あった。
12人目:OL、頷くのみ。オープナー思いつかず。
23:30
西武新宿駅の方へ移動。立ち止まって様子を窺っていたところ、目の前を横切った子に声を掛けた。
13人目:学生
「顔赤いね。飲んできたの?」でオープン。「飲んできた」とのことであった。
その後、平行トークをしながら、ガードレールをくぐって、西口方面へ。
彼女は大学4年で、私が就活大変だね等と話していたところ、「自己実現を図りたい」等と言っていた。
彼女は、意識が高い学生であった(揶揄でなくて)。
「なら、新しいことにチャレンジしないとね。今まで、こうやって街で声をかけられて、付いて行ったことなんてないでしょ?なら、行動して、どうなるか確かめてみないと。」
そんなようなことを話した。
彼女は怪しがっていたが、サラリーマンであることを示したり、指摘を受けたフェイクピアスを外してみたり、今日一日の行動(事実と異なるが、あらかじめ用意していたストーリー)を話したところ、徐々に打ち解けてきた。
「あそこにHUBがあるから入ろう」「30分だけでいいから」
そのような問答を続けていたところ、
「じゃあ30分だけだよ」と了承を得ることができ、HUBに入った。
やや押しに弱いタイプなのではないか。そう思った。
HUBに入り、ビールとカクテルを注文し、テーブルに座って飲んだ。
ここのHUBは、かなり昔に来たときは全然人がいなかったはずなのに、今日は終電近くにも関わらず、ほぼ満席で、店内はとても騒がしかった。
彼女から話を聞いたところ、今日は、通っているビジネススクールのトップと2人で飲んできて、本当はそこを辞めようと考えたところ、素晴らしい言葉をもらい、とてもやる気が出たとのことであった。
まずは、それを引き出して肯定する。そして、不自然にならないように、過去の恋愛等に関する話に移行させた。
ところが、彼女は、過去の恋愛等について、あまり語りたがらなかった。ただ、遠回しに、留学中にワンナイトの経験はあり、もうそういうことは止めようと思った、というニュアンスの話をしていた。
ワンナイトの経験があるなら、行ける可能性はあるはずだ。
その時はそう思った。
その後、互いに2杯目のお酒を頼んだ。
そして、2杯目のお酒を飲み終わったところ、急に思考停止に陥った。
連日の仕事とナンパの疲れのせいか、酔いがかなり早く回ってきたようだ。
彼女の話に対して、何も返せなくなってしまった。
時間は、30分を過ぎて、50分くらい経っていたと思う。なのに、彼女は帰ろうとしなかった。
取り敢えず、ここを出ないと。
2人で店を出た。しかし、あろうことか、単にLINEを交換して、別れてしまった。
1人になって、駅の方に歩きながら、ようやく、はっと我に返った。
なぜ、次の打診をしなかったのだろうか。
完全に目的を見失っていた。
その後、帰り道で声をかけたものの、
14人目:ギャル、待ち合わせとのこと
で終了。
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【4日目結果】
◇定量
活動時間 20:30‐24:30(4時間)
14声掛け
4会話のみ
1連れ出し
0即
【振り返りと明日への対策】
・間接法を使うべき
途中から間接法を使ったところ、オープン率がアップした。これは、以前試してそのような結果を得ていたにも関わらず、すっかり忘れていた。もちろん、直接法でもオープンできるような、声の質、トーン、大きさ、態度なども研究すべきではあるが、結果に拘るようであれば、間接法の方が確立は高い。
・声掛けの数がやはり少ない
新宿だと、あまりターゲットがおらず、声掛けの数が伸びない。新宿の歌舞伎町は、高級キャバクラがあるせいか、いわゆるスト値でいうと、9や10に近い人もいるが、7や8が少なく、4以下が多いような気がする。一方で、渋谷は、9や10はいないが、6~8あたりが多いような印象であった。しかし、結果はあくまで「即」であって、スト値は関係ない。結果に対する意識が重要である。
・連れ出し後には必ず打診をすべき
上記のとおり、結果が得られる可能性が全くなかったわけではないにも関わらず、次の打診をしなかった。いや、次のプランを考えていなかった。彼女は、ほんとうに遊びはしたくなかったのか、それとも、それに対する期待があったから付いてきたのか、今となっては定かではないが、定かではないからこそ、打診する必要がある。どうせ無理だと決めつけてはいけない。相手の心情を勝手に推測して決めつけてしまうことは、かなり傲慢な態度である。いずれにせよ、今回のナンパノックにおいて、初めて連れ出せたのは良かった。
今日、1即できていれば、残り3日で6即だったので、1日あたり2即すれば、到達の可能性があった。しかし、失敗してしまったため、1日に3即しなければならない日が出てきてしまう。
それでも、諦めずに全力を出す。
結果に拘る。