地蔵
今日は比較的早く仕事が終わったので、久しぶりにストに出た。
とはいえ、渋谷についたのは、結局23時を過ぎてしまっていた。
渋谷でのストはいつぶりであろうか。
久しぶりなので、当然、地蔵になることを予想していた。
そこで、とある地蔵克服方法を試してみた。
何も考えないようにする、という方法である。
この方法により、雨が降っていることや、到着が遅くなってしまうことが頭をよぎったものの、取り敢えず渋谷に体を持っていくことができた。
ところが、ナンパそれ自体に関しては、あまり功を奏さなかった。
今日はずっと雨が降っていた。
気温も、4月にも関わらず、天気予報によれば10度を下回っていたようである。
それでも、歩き回っているうちに徐々に街の雰囲気に慣れていったので、声を掛けられそうな気持ちになってきた。
ところが、そういう時に限って、ターゲットがいない。
雨のせいか、人もまばらである。
せめて1声掛けしたかったが、どうしても外の寒さに耐えきれず、クラブに入ることにした。
そこのクラブはほとんど行ったことがないところであった。
やはり平日のためか、以前行ったときよりも人は少ないように感じた。
おまけに、8割が男である。しかも、イケメンがとても多い。
そこのクラブには、おそらく1人で来ていて、精神的にちょっとおかしそうな女性が2人いて、踊り狂っていた。何やら独り言のようなことをつぶやいていた。
そのうちの1人から、突然、「一緒に出ない?」と言われたのが今日のハイライトである。
すなわち、いわゆるボウズであった。
というよりも、終始、地蔵であった。
なぜだろうか。雰囲気にのまれてしまったのであろうか。
度量が足りないことは確かである。器が小さいのである。
相手から罵声を浴びせられたとして、それを受け止めるだけの力がないのである。
これは弱音ではない。客観的事実である。
とにかく、今の課題は継続性なので、
今日、雨にも関わらず、寒さにも関わらず、また、渋谷到着が23時になってしまうにも関わらず、ナンパに出たことを、成果と捉えるしかないだろう。
今がチャンスなので、継続性を維持するよう心掛ける。